ドールハウス

植田茉莉子です。創作人形 bisque dollを作っています。

学級閉鎖

今日は娘の幼稚園で年少さんのみ学級閉鎖でした。明日から通常通りのはずでしたが、娘も発熱。とうとうきたかと思い、小児科へ。発熱からすぐだったのでインフル検査してもらえず。がっかりしていたら、お夕寝後の熱は37度台まで下がったのでもしかしたらただの風邪かもと少し期待しています。

軽い咳と発熱、明日どうなるか。

 

 学級閉鎖中なので大事をとり、お家に引きこもってました。

午前中は子供達のお絵かきに便乗して私も

ブリュを描いてみました。自分のスケッチブックを引っ張り出して久しぶりの鉛筆。

ブリュの顔の比率を探ろうとしていたら描く方に集中してしまい、途中で混乱しながらも楽しかったなぁ。肩肘張らずにちょくちょく描いていこう。

そしてスケッチブックが入っていた箱に大学時代のポートフォリオも入っていて懐かしく眺めました。

平面から立体へ移行するきっかけの作品を発見。今みると微笑ましい作品たち、あの頃は真剣だったな。過ぎてしまえばたとえ苦い思い出も懐かしいものになります。

 

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 私は箱が好き。

ジョセフ・コーネルの知ったのは予備校生の時だった。課題でボックスオブジェを作った時、講師が紹介してくれた。

私が作ったボックスオブジェは赤い糸で繋がりを表現し木で故郷を表現しようとしたものだった。制作過程は楽しかったけどビジュアル的にはイマイチ。

自分で作るセンスは無いが魅せられた。

画家以外で初めて購入した画集はジョセフ・コーネルのものだった。

弟を楽しませるために作ったというのも響く。だからノスタルジーを感じさせるだけでなく面白みがあり、見ていて心地よい。

 

標本もそれにあたる。

靴や人形が箱に入ってるのも好き。

ただ棺にお人形を入れているのははっきり言って嫌い。

最近、好きなものは手元に欲しいと思うようになった。そのもの自体がもつ空気を感じ取りたい。雑誌の写真やネットや画集もいい、ただ可能ならば実物をお迎えしたい。

創造のカケラというか息吹というか肌で感じ取れるように。

 

 

 

 

人形展

 先日、人形教室の生徒さんの二人展を見に行ってきた。すでに亡くなった方で、最後にお会いしたのは教室展の時で息子の妊娠前。その方が体調崩して教室に来てないと知ったのは私が教室復帰した後で病状がかなり進行していた頃だったと思う。

 私が人形教室に通いだした時、同じ曜日だった方だ。その頃は、マダム達(人形制作など多趣味でお孫さんやペットのお世話もしたりとパワフルな奥様方の通称)と人形制作に情熱を燃やしている若い人達がいた。私にとっては皆大先輩です。

そのマダムの1人で、いつも朗らかで私が至らない点をやんわりと注意してくれたり(相手を嫌な気持ちにさせない)お母さん的な方だった。とても活動的だったし、急な訃報で驚いた。寂しい。

そんな方の最後の展示。

 

 この人形展で感じた事は、娘さん達の存在にある。

多作な方だったので展示されていたお人形の数は個展並み、娘さん達はお人形は作らないので扱い方や展示の仕方、梱包など分からない事だらけだったと思う。

先生や親しかった生徒さんがお手伝いに行くと聞いていたので恐らく展示は先生主導だったかもしれない。お手伝いがあったとしてもかなりの大仕事だ。

展示でお会いした娘さん達はお母さんにどことなく似ていた。

 

 これからお人形達がどうなるのかは正直わからない。沢山の思いが込められたお人形だと思う。以前「可愛いと言ってくれる人が1人でもいてくれたらそれで十分」みたいなことを言っていた。どの人形も優しい雰囲気で可愛らしい。

 人形の世界はプロとアマが入り交じり、「好み」がものをいう。造形美の追求でもある。趣味の柔らかさもある。精神性のあらわれでもある。

作り手や持ち主に大切に飾られ、しまわれていたお人形達が外に出て展示される。

見て欲しい、売れて欲しい、大切にして欲しい。自分の至らない点がさらされる恐怖もある。いろんな思いがあるのです。

 お人形を作る時は必死で他の事は考えてない。余裕がないともいう。雑念なしで心地よい時間ともいえる。

人形という人のカタチをした存在には何かが残る。

意識の中に今までにはないモヤモヤが残った。このモヤモヤは一体一体作り上げて消化されていくものだと思う。

可愛くも不思議の国の住人で怖くもあるお人形達。

独特の趣味かもしれない、虜になったともいえる。

でも、どんなに手がかかろうと作りたいし好きなのだ。

そんな存在があるのだから幸せだといえる。

 

人形の手

 人形の手は重要なポイントの1つです。

手がイマイチだと可愛さがすこーし下がってしまうと思うのです。繊細でふっくらした指、小さい可愛らしい爪。

ところが原型で細く繊細に作ってしまうとビスクにした時縮むので、かなり細くて折れそうな手になってしまいます。細くて折れそうは良い意味ではありません。意図的にそう作るなら話は別ですが。 原型でふっくら作ったつもりでもビスクにするとびっくりするくらい小さくなるのです。

一応気をつけて作っているつもりでも、ヤスリがけや形を整える過程で細くなってしまう。

肉付けしては形を整える、この繰り返し。

難航していますが、頑張ります。

 

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そしてこの前教室で先生からアドバイス頂き、お顔も少しづつ完成へ向かっています。

後は体の受け部分の処理すれば型を作れる段階へ行けるかも。あと一息。

 

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そして今日はお雛様飾りました。

子供達も大喜び、触りたくてたまらない様子でした。なので普段使わないお部屋に飾ってあります。

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お人形

 これまで妊娠期や産後のバタバタで集中して人形に取り組めていなかった。

もうそろそろ先へ進む気持ちがないといつまで経っても完成しない(泣)

産前から取り組んでいる原型、これからは週に2日は1時間でもいいから制作していこうと決めました。決めないと出来ないという情けない面がある私。

家事育児優先だとこのくらいが限界かと。

 

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今日はその一歩。週末の人形教室に向けて、原型のヤスリがけ。明日も頑張りたい。

 

カルテット

 昨日1月17日火曜日22時〜放送始まったドラマ「カルテット」1話観ました。

大好きな松たか子さん、久しぶりの主演ドラマ楽しみにしていました。

一言でいえば好みのドラマです。あの淡々と進んでいく感じ、演出もいい。可愛さは最小限で華美でもないのにエレガントなのはキャストがいいからですかね?

そして、それぞれのキャラクター設定が明確でユニーク、セリフもありきたりな言い回しで退屈することもありません。何よりキャストが良いですよね、豪華。

そして皆さん声がまたいいんです。

今後の展開も楽しみ。

 

 

愛読書

 自分のために使う時間は大切。

敬愛する森茉莉さん、生粋のお嬢様で毒舌で自己愛が強いのに客観的で鋭く文才がある。純文学からゴシップまでと多才です。

お茶と電子辞書と本、育児の合間の楽しみです。

「紅茶と薔薇の日々」の帯は息子に破り取られてしまいました。

 

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