読書
育児始めて本を読めたのは娘が0歳の頃までかもしれない。本からだいぶ遠ざかっていた。読み始めても世界に入っていけず途中で止めてしまった。自分には必要な時間だったのに無くしたままだった。
こんな状態の私にちょうどよい本と出会う。小川洋子著「密やかな結晶」ひたすら無くしていく物語。主人公にとって大切な人R氏を守る事で自分を守れるか挑戦していく様は物語のなかで数少ない救い。小川洋子さんの本は「アンジェリーナ」に始まり4〜5冊読了している。どの作品も大切なことを取り戻させてくれる気がした。
私は自分らしさを少しづつ取り戻している。育児はある意味人を狂わせる、私は迷走したくちだ。今までとは全く違う世界に入り、社会から孤立したような錯覚に陥る。自分の親は遠いので助けを求め辛い、子供が出来て家族の結束が強くなるのは嬉しいこと、ただ夫とその両親との付き合い方が私には難しくなった。子供きっかけで輪が広がるママ友の世界も笑顔でなるべくいい人間であろうと頑張り過ぎた。
やっと肩の力が抜けて落ち着いてきた。
今は小川洋子著「ことり」を読んでいる。
絵本
遠い島に住んでいる友達から息子へのプレゼントで絵本をもらった。同じ作家の別の絵本を図書館で見つけたので借りてきた。
もらった絵本
「風さん」ジビュレ・フォン・オルファース作
借りた絵本
「森のおひめさま」
「風さん」内容的に娘向きかなと思って読み聞かせしたら息子がくいついた。
この絵本は私も気に入ったので娘にも何かと思っていたら「森のおひめさま」があった。
この絵本を見たとき、くれた友達の作品を思い出した。作品の方向性はだいぶ違うけれど、線や色彩に似たような感性があると思った。マイペースで抜けているようでいて賢くて不思議ちゃんな友達を懐かしく思い出した。
当時のややすさんだ私たち、違う大学でお互い一人暮らしで楽しいことも沢山あったけど、大いに悩み苦しんだ。
授業終わってからとか、休みの前の日は朝まで遊んだ。
美術館での卒制展を見に来た彼女のお姉さんが私たちの作品をみて「あんたたち」と言葉をもらしたらしい。うなずけます。彼女は社会人になって数年後東京は合わないと言い島に居場所を見つけて行ってしまった。寂しいけどしょうがない。
面白いのは友達もこの絵本をみると私を思い出すと言ったこと。奇遇です。
「森のおひめさま」娘のココロを刺激したらしく「これは私の、そっち(風さん)は◯◯くんの」とまたグループ分けして大満足の様子。
「風さん」は大人しい男の子ハンスが風さんと戯れるうちイキイキしていくお話、息子はじーっと絵をみて楽しむ。
息子は悪戯好きでフワフワしていて甘えん坊で本当に可愛い。男の子をこんなに可愛い思うとは正直驚きだ。
車輪や長い棒が大好き。
お外を歩かせるとベビーカーに乗りたがらず危ない。なんとなく私の言ったことを復唱してみせるのも可愛い。
人の顔色に敏感な子、反応をみて楽しんでいる。